『大学』の名言11と12と13


「君子はまず第一に徳を慎む。
 徳あれば衆心これに帰服す、
 ゆえに徳あれば人ありという」

     すぐれた君主は、なにより“人徳”を大事にします。
     人徳を大事にすれば、みんなが信頼してくれます。
     だから、人徳があれば人がついてくる…ということですネ。
     “君主”を“上司”と読み替えれば、現代にそのまま
     通用する気がします。


「衆人これに帰服すれば、
 おのずから領土も広まるから、
 人あれば土ありという。領土広まれば
 その地から出る租税も自然に多くなるから、
 土あれば財ありという」


     人がついてくれば、それだけ領地が広まります。
     領地が広まると、税も自然に多く集まります。
     だから、領地があれば、財産も増える…というのです。


「要するに人君の徳が本で、財は末である」

  3つの言葉の出典:『大学』、宇野哲人 全訳注、講談社、P78より

     要は、あくまでも君主の徳が根本であり、財産は、
     結果的についてくるだけなのである…というわけです。

     ヒト・モノ・カネと言いますが、それらの全てが、
     その人の人徳次第、ということですね(^^;)。


      
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