有島武郎の名言11(3月4日生まれ)


「君よ、春が来るのだ。
 冬の後には春が来るのだ」

   出典:『小さき者へ・生まれ出づる悩み』、
         有島武郎、新潮社、P131より


     語り手は、主人公の若者が
     「芸術の捧誠者となってくれる」
     ことを望んでいます。しかし、その一言を
     決して口には出しません。

     若者の葛藤が分かるからこそ、
     口に出さないのです。
     決断とは、他からの押しつけでなく
     本人が力強く宣言するものゆえに、
     他者として口に出さないのです。


     誰かが進路に迷っているときは、
     あれこれアドバイスするより、
     「君よ、春が来るのだ」と、
     精一杯祈ってあげるだけのほうが、
     本人の決断には、適切なのかもしれません。


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